仕事を分解する
ハウツー
仕事を流れで見渡して、「ここは任せられそう」と当たりはついた。でも、いざAIに頼もうとすると手が止まる——よくあることです。原因は、そのステップがまだ「塊」のままだから。各ステップを 入力 → 作業 → 出力 に分けてみると、何を渡せば何が返ってくるかがはっきりし、AIに頼める形になります。この記事では、その分け方を手順にします。
- 「自分の仕事を見渡す」で、仕事を流れにして、任せどころの当たりをつけた状態から始めます。
- 特別なツールは要りません。紙でもメモアプリでも、書き出せれば十分です。
1. 流れをステップに区切る
Section titled “1. 流れをステップに区切る”見渡しで見えた流れを、作業のまとまり(ステップ)に区切ります。見積もり作成なら、たとえばこうでした。
引き合いを受ける → 相手の要望を聞く → 過去の似た案件を調べる → 金額を計算する → 見積書の体裁に整える → 送る
すでに流れになっていれば、それがそのままステップです。新しく作り直す必要はありません。
2. 任せたいステップを「入力 → 作業 → 出力」に分ける
Section titled “2. 任せたいステップを「入力 → 作業 → 出力」に分ける”当たりをつけたステップをひとつ取り出し、三つに分けて書きます。入力(何があれば始められるか)、作業(何をするか)、出力(何が出てくれば完了か)です。
たとえば、さきほどの流れで「任せられそう」とした「過去案件を踏まえてたたき台を作る」ステップなら——
入力:似た過去案件の見積書 2〜3件、今回の要望メモ作業:過去案件を参考に、項目と概算を埋めてたたき台を作る出力:見積書のたたき台(金額は仮置き)こう書き出すと、入力=AIに渡すもの、出力=AIに頼む成果物が、そのまま見えてきます。
3. 入力と出力から、任せ先を決める
Section titled “3. 入力と出力から、任せ先を決める”入力と出力がはっきり書けたステップは、AIに頼みやすいステップです。入力(過去案件+要望メモ)を渡し、出力(たたき台)を頼む——これはそのまま、「指示と背景をセットで渡す」「構造化して渡す」で扱った頼み方になります。
逆に、こう分けてみて引っかかるステップは、任せ先のヒントになります。
- 入力がうまく言葉にできない(長年の勘や、相手との関係で決まる)→ 人が残すところ
- 出力の正解が一つに決まる(金額の計算そのものなど)→ 表計算やツールが確実(→ できること・できないこと)
うまくいかない時
Section titled “うまくいかない時”- 入力が思いつかない。 そのステップは、実は言葉にしにくい判断や勘で動いているのかもしれません。無理にAIに渡そうとせず、人が残すところと割り切ります。
- 出力がぼんやりする。 「何が出てきたら完了か」を一言で言えるか確かめます。言えないうちは、AIに頼んでも「これじゃない」が返ってきがちです。
- 全部を細かく分けようとして手が止まる。 全ステップを分解する必要はありません。詰まっている・手間がかかる、その一つだけ分ければ十分です。
- 自分の仕事を見渡す — この手順の前段。まず流れで当たりをつける。
- 指示と背景をセットで渡す — 分けた「入力」を、AIにどう渡すか。
- 構造化して渡す — 分けた入力を、整理して渡す。
- できること・できないこと — 任せ先を決めるときの、得意・不得意の地図。